監視カメラ特集
Surveillance Camera
家電製品協会では、2009年より、全国の申請自治体を対象に、特定廃家電の不法投棄未然防止事業協力を実施しています。
その実績をもとに、自治体からのお問い合わせや導入実績の多い「監視カメラ」について特集記事をお届けします。
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監視カメラ導⼊の状況
2022~24年の事業協力自治体のうち、30%以上の自治体が監視カメラを導入しています。
監視カメラがあることによる不法投棄の抑⽌効果はもちろんのこと、映像による確認が可能になることで警察に届け不法投棄者の特定につながった事例もあり、導⼊の効果は⾼いと考えられます。
その⼀⽅、プライバシー⾯で、設置に際しての配慮や調整が必要なケースがあるという情報もあります。
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データで振り返る事業協⼒における監視カメラ
2024年に実施した不法投棄未然防⽌事業協⼒の実績報告書をベースに、各⾃治体がどのように監視カメラを導⼊・活⽤しているかをまとめました。
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監視カメラの分類
監視カメラの種類
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自治体活用事例 サムネイルはクリックで拡大表示します |
特徴・説明 | 電源タイプ |
1台あたりの 単価※1※2 |
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| トレイル カメラ |
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主に野生動物の観察などに活用されるカメラで、常時録画ではなく、センサーが動きを感知した時のみ撮影を実行します。本体も小型で電源供給が電池式であることから様々な場所への設置が可能となります。 | 乾電池 または バッテリー |
約20,000円~ 約70,000円 |
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| ネットワーク カメラ |
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LANやインターネットなどのネットワークシステムを通じて、映像を閲覧できるカメラで、遠隔地の監視に適しています。初期投資は比較的高額でランニングコストも発生します。 |
AC電源 または POE※3 |
約8,000円~ 約350,000円 |
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| その他 |
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通常の防犯用監視カメラ。設置場所によっては、設置工事が必要となります。 |
AC電源などの 有線通電または バッテリー |
約20,000円~ |
- ※1:24年事業協力報告から集計
- ※2:リース契約の場合は、1年契約の費用を1台あたりとして算出
- ※3:POEとはPower of Ethernetの略で、LANケーブル一本で電力とデータの両方を送ることができる技術
監視カメラの組み合わせパターン
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自治体活用事例 サムネイルはクリックで拡大表示します |
特徴・説明 | |
| 看板との 併用 |
監視カメラだけでなく看板(録画中、カメラ作動中など)をセットで設置することで、不法投棄の抑止力(未然防止効果)が期待できます。 | |
| センサー ライト付き |
人感センサーライトをセットにすると、特に夜間の不法投棄抑止効果(未然防止効果)が期待できます。 | |
| ソーラー パネル付き |
ソーラーパネルにより、電池・バッテリー切れによる保守対応を補うことができます。 | |
| 可搬式 の仕様 |
複数地点で活用したい場合は、支柱やキャスターなどを付けた可搬式なら簡単に移動することができます。 |
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監視カメラの選び方
ここでは、「設置場所」と「目的」を切り口として、監視カメラのおすすめタイプをご紹介します。
設置場所別
| 不法投棄多発地点には | トレイルカメラ、ソーラー式カメラ 、固定式カメラが用いられています |
| 公園や駐車場には | トレイルカメラ、防犯用カメラが用いられています |
| 国道沿いの人通りが少ない場所には | トレイルカメラ、可搬式カメラが用いられています |
| 山林には | トレイルカメラが用いられています |
| 河川敷には | トレイルカメラ、ソーラー式カメラが用いられています |
目的別
| 不法投棄抑止を強化したい | 監視カメラと看板の併用がおすすめ |
| リアルタイムで監視をしたい | ネットワークカメラがおすすめ |
| 複数地点を巡回して監視したい | 可搬式カメラ、トレイルカメラがおすすめ |
| 広範囲を監視したい | 広角タイプのカメラがおすすめ |
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監視カメラまとめ
監視カメラは、「不法投棄発生の抑止」「発生後の追跡」などに効果が見こまれ、不法投棄未然防止の有効な手段の一つです。
また、看板やセンサーライトをセットで設置することで、さらに効果を得られた事例もあります。
各現場でのニーズにマッチした機材を選定し、導入方法をご検討ください。
導入事例は、以下の「監視カメラの自治体活動事例ページ」に掲載しております。
2025.10.23作成
